腰痛・坐骨神経痛
症例1 2年前から坐骨神経痛に悩まされている
患者
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70代 女性 大阪市淀川区在住 鍼灸経験あり
来院
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令和3年 7月
症状
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2年前くらいから右腰から脚にかけて痛みが出てきた。
整形外科に行くと「骨には異常はない。坐骨神経痛です」と診断され、リハビリに1年間程通うが、あまり症状の改善が見られない。
最近になり痛みが強くなり痺れも出てきたので、たまたまチラシを見て当院に来院された。
右の臀部から太ももの裏にかけて痛みと痺れがある。
施術と経過
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1診目
右の腰部に顕著な圧痛あり。
腰の動きを確認すると、腰を反った時に痛みと痺れが強くなったため、この動きに注目した。
腰の圧痛に対して、臀部に鍼をした。痛みを確認したところだいぶ軽減された。
次に手の甲のツボに鍼をしたら痛みはほぼなくなった。
痺れに対して対応する腰部のツボに置鍼をした。
腰を反る動きに対して膝の裏のツボに鍼をして仕上げた。
動きの確認をすると、痛みはなくなったが痺れは少し残っていた。
しかし、施術前に比べるとだいぶ軽減されているとのこと。この日はこれで施術を終える。
2診目(3日後)
痛みと痺れが少し感じる程度である。前回同様に動きの確認をして対応するツボに鍼をした。腰のツボに置鍼をした後に痺れが感じられなくなった。
3診目(3日後)
2診目以降は非常に調子が良い。痛みが少し気になる程度で痺れはない。
施術後、痛みも消失したので治療を終了した。
使用した主なツボ
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脾柱R、精霊R、L5(1)R、玉天R、陰谷R
考察
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腰部の圧痛と腰の動きに注目して各々に対応するツボを使用した。
腰部ー臀部の連動を利用し過緊張を取り除くと下肢の緊張も緩和した為、この部が原因と思われる。